「あっという間になくなってしまうキケンなおやつです♪」
と、東京の喫茶店にやたら詳しいライター兼フォトグラファーのmさんが送ってくれた、その名も“東京名物”『ゼイタク豆』。 包装をといてその魅力的なネーミングに驚いた。右肩に書かれた“登録商標”というロゴも誇らしい。 ![]() 早速いっしょに送ってもらったコーヒーをドリップして、一粒食べたらこれが美味い!! サクッとした歯ざわりに落花生の風味が絶妙に絡んでくる。 ころんとした形もかわいいし、まさに東京名物にふさわしい逸品だと思った。 東京人の彼女も「最近まで知りませんでした。」と言っていたが、豪華なスイーツよりダンゼン気が利いている。 よく見ると表面に少量の焼塩がまぶしてあり、これが“味わい”と“止められない感”を高めていると思う。 ![]() コーヒーに合う“おやつ”は数あれど、こんな逸品があるとは知らなかった。 さすがはお江戸のお菓子屋さん。庶民の“ゼイタク”ってえのをよくわかってらっしゃる(笑) ![]() 今回、金沢に連れて行ったカメラは、ローライの古い2眼レフ。 プロの写真家の間でも 『旅に一台だけカメラを持っていくとしたら“ローライフレックス”』・・みたいに称されるカメラである。 街歩きでローライを持っていると年配の男性に声をかけられることがある。 「私もむかし使っていました。」 最近では、写真好きのカフェ・ガールに声を掛けられる。 「カワイイカメラデスネ。ワタシモホシインデス。」 実際、コラボンでも、ゴーシュでも「ステキなカメラですね。」と声をかけられた。 自分がほめられている訳ではないが、何となくうれしい気分になる。 コミュニケーションツールとしてローライに勝るものはないと思う。 「あなたを撮っていいですか??」 ぼくはローライがこんな風に語りかけているのではないかと密かに思っている。 大好きな金沢と”会話するカメラ”。 旅の楽しさは案外こんなところにあるのかもしれない。 金沢プチ“家出”の最後をしめるのは、純喫茶ローレンス。
五木寛之さんのファンならずとも、気になる喫茶店である。 片町界隈は古くからの繁華街で、真新しいビルの間に、古くすすけたような雑居ビルが点在する。 ローレンスは大通りから少し入った古いビルの3階にあった。 地図は用意していたが、あっけなく見つかったので何だか肩すかしにあったような気がした。近づくと、かの五木寛之さんが通っていたというオーラのようなものを感じた。 ![]() 薄暗く、廃墟のような階段を上がると、中世ヨーロッパ風のデザインをあしらった看板が見えた。 決して華美なものではなく、オーナーの主張を感じる意匠である。 建付けのゆるいドアを開けると、もう何年も客が途絶えたアンティークショップのような、流れのない空気に包まれた。 ![]() 光が差し込む窓際に若いカップルの姿が見えた。“喫茶探偵”を自負する自分としても、この雰囲気を瞬時に理解するのは難しい。 しかたなく、一段高い薄暗い壁際の席についた。 店内を眺めながらおろおろしていると、髪の長い年齢不詳の女性がこちらに視線を送ってきた。 「あなたの座った席は、五木先生がずっと座っておられた席よ。そこはね、イマジネーションがどんどんわいてくるの。五木先生のようにね・・。あなたもどんどんイマジネーションがわいてくるわよ・・・」 僕があっけにとられていると、 「ご注文は・・?」「うちにはメニューはないのよ・・。あるけど、出来ない物は出来ないし・・・」 と、こちらを見透かしたようなはきはきした声が聞こえた。 少し考えて「あ・・あッ、コーヒーを下さい・・・」と答えた。 その間、5秒もなかったと思うが、ぼくには5分も考えたような気がした。 「コーヒーならあるわよ。じゃ、いれるわね。」 活性化した“ドーパミン”がシナプスを巡る。しかし、これが純喫茶ローレンスの“しきたり”なのだろう。 ![]() 少しすると、30代前半と思しき男性が入ってきた。 この店の“魔女”と親しいらしく、厨房越しに古い映画を話で盛り上がっていた。 ぼくはその話に耳を傾けた。 映画の描写と実体験による感想がまさに小説の世界なのだ。すばらしく文学的な会話に感心した。 確かに、イマジネーションがどんどん沸いてくる。 ![]() 自分が小説家になったような気がした。 ローレンスでの“ぼくの時間”が、大学時代、京都の古い喫茶店に通っていた頃にどんどんフェードしていくのがうれしかった。 中学生の頃につきあっていた女の子のことまで頭をよぎってびっくりした。 金沢に来て、いろいろな体験をした。 歩き疲れた体に、スピリチュアルな記憶が満ちてきた。 ●純喫茶ローレンス 石川県金沢市片町2-8-18 TEL 076-231-1007 open:13:00~21:00 close:不定休 ![]() ![]() コラボンでコメントいただいたCuuさんが来週金沢に行かれるとのなので、金沢のおすすめカフェ情報をアップします。期間限定です!(笑)
まずは、前述のコラボン。 建築に興味がおありなら、コラボンからすぐの商店街の外れにある「こすもす」さんまで足を伸ばしてみてください。古い薬局を改装した素敵な花屋さんです。 ●花のアトリエ こすもす 金沢市安江町5-14 TEL 076-222-8720 http://ilya-slow.jugem.jp/?eid=290 ●あうん堂 金沢市東山3-11-8 TEL076-251-7335 http://www.aun-do.info/index.htm 金沢のカフェファンには有名な浅野川大橋近くの「あうん堂」。スタイリッシュな建物と古本が和みます。二三味珈琲さんのコーヒーがいただけます。 ●よふ葉(ようよう) 金沢市本多町1-6-12 TEL076-263-3114 http://www.yo-yo2002.com/ 住宅地にある隠れ家度★★★のバー。昭和の民家を改装したイチオシのお店です。 それと今回の金沢で一番ときめいたのが新竪町商店街。 かつて「骨董通り」と呼ばれていたレトロな商店街に、若いオーナーが発信する素敵なお店が散歩心をそそります。 古い魚屋さんやパーマ屋さん、お医者さんに混じって、おしゃれなアンティークショップや雑貨屋さんが点在していて絶対楽しめますよ! ![]() ●ギャルリ・ノワイヨ http://po4.nsk.ne.jp/~noyau/ ![]() ガラス障子が昭和レトロな店内でコーヒーがいただけます。お店も、cool!・・絵になります。 ●benlly's & job http://www.benllys.com/index.html ![]() 以前からwebで利用させてもらっています。ここのオリジナル雑貨が素敵なのですよ・・ ●パーラー KOFUKU ![]() 4月に出来た新しいカフェですが、古い喫茶店を改装した外観が通りになじんでいます。 ![]() ≫Cuuさんへ 金沢はとっても素敵なところです。楽しんできてくださいね。 Cuuさんの金沢レポを楽しみにしています!(笑) 兼六園の近くに、茶房「卯さぎ」という古い旅館を改装した喫茶店がある。
金沢駅の観光案内所で見た「金沢のカフェ」という本に紹介されていた。 “味噌蔵町の交差点近く・・・築100年の旅館を改装したカフェ・・・ 訪れるお客さんによってカップを選ぶ・・・” この紹介文を見て“もてなし”という言葉が頭をよぎった。 ひがし茶屋街から尾張町界隈に残る洋風建築を写真に撮りながら歩いていると、兼六園下の交差点に着いた。 足の疲労もそろそろと、21世紀美術館の場所を確認するために地図を見ると、そこに“味噌蔵町”の文字を発見した。 ![]() 茶房「卯さぎ」は看板こそあれ、通りからはほとんど目立たない。 昭和の佇まいの残る小さな和風建築が喫茶店に改装されていた。 ![]() ![]() ![]() ![]() オーナーはとても良い人で、僕が大阪から来たことを告げると、とても暖かく迎えてくれた。 店名の「卯さぎ」のこと、旅館時代のことなどをいろいろ教えてもらって、話はコーヒーのことになった。 オーナーは金沢のカフェに詳しく、僕はわくわくしながら、金沢のカフェに思いを巡らした。 この“もてなし”はすばらしいと思った。 一人旅の金沢で“もてなし”こそ心に残る。 ![]() ●茶房 卯さぎ 金沢市兼六元町11-37 TEL 076-261-3715 open: 10:30~19:30 close: 日曜 *あとがき* この喫茶店を紹介するのは、僕の金沢の旅の“ひとこま”ということ。 場所や建物の雰囲気はいいのに、喫茶店となると“残念ながら”すべてが未完成で少々センスに欠けていた。 しかしながら、いま思うと“センスのよいおしゃれなカフェ”という勝手な“ものさし”でこの店を評価する方がおかしい。小さな旅館の“もてなし”でこの店を評価するのが正しいのだと思う。 つづく・・ 金沢は川が似合う街である。
その一つ、浅野川に架かる浅野川大橋のたもとには、江戸末期に開かれたお茶屋の街並みが残されている。 以前は、“ひがしの郭”と呼ばれていたが、いつの頃からか「ひがし茶屋街」と呼ばれるようになった。 茶屋街の裏通りに「ゴーシュ」と刻まれたステンドグラスを見つけたのは、もう10年も前の事である。 ![]() 天井の低い古いお茶屋で美味しいコーヒーを出す店という印象だったが、この日再訪した“ゴーシュ”は、酒の種類が増え、バーに様相を変えていた。 ![]() ![]() ![]() ![]() 洋食屋の店主が、ゴーシュのオーナーが変わったことを教えてくれた。 喫茶店は喫茶店。バーはバーであって欲しいと思うのは僕だけだろうか・・・ ![]() つづく・・ 8月も終わり・・
レポのアップもなし・・ ふといつもより早く目が覚め、ごそごそ本棚を探っていると、FIGARO japonの「金沢特集」が出てきた。 「金沢かぁ・・」 僕は朝食を摂りながら、この夏のことをいろいろと考えてみた。 一時間ばかりぼんやり思いをめぐらしたが、思い出したことと言えば、8月の初めに大量の粗大ゴミを処分したことだけ・・・ 結局ぼくにとって都合の良いことは何一つ思いうかばなかった。 「金沢かぁ・・」 ぼくは同僚に「体調が悪い。」とだけ告げ、大阪駅から金沢行きのサンダーバードに飛び乗った。 ![]() コラボンは、近江町市場に近い、古い商家を改装したカフェである。 奥ではメガネをかけた物静かな女性が書類を繰っていた。 「上がっていいですか?」 テーブルに着きアイスコーヒーを注文した。 丁寧にドリップされ氷の中に注がれたコーヒーは、苦みの中に甘さが潜むとても美味しいものだった。 気分がいい。 ![]() 試しに、クリームを入れてみた。 グラスが縞々になって、驚いた。 ![]() お金を払って、お店の女性と少し話をした。 金沢のコト、カフェのコト、建物のコト、わんこのコト・・・ 彼女は、大阪中之島にあるダイビルが取り壊される事を知って、金沢から「大大阪」のカフェまで来たのだそうだ。 彼女はぼくが書いた「大大阪」のレポを読んだのだろうか。 金沢駅で、地元テレビ局の取材を受けた。 「あなたはM党に何を期待しますか??」 コラボンに来て、何だか心に残るいい夏の思い出ができたような気がした。 ●collabon / コラボン 金沢市安江町1-14 TEL076-265-6273 open: 11:00~20:00 close: 火曜日 http://www.collabon.com/ ![]() つづく・・ ぼくにとって“めがね”と言えば、「かもめ食堂」に続く、和み系映画のタイトルだった。
そんな僕に“めがね”がやってきた。 ![]() どんなめがねにするか。悩みに悩んだ末に選んだのは、奥田民生さんや所ジョージさん御用達の999.9 ”four nines” フレームだけで、45,000円もした。こうなればいっそイメージチェンジして、自分を変えてみるのも...なんて密かにほくそ笑んでいる。 でも、何だか照れくさいんですよね。 周りは似合ってると言ってくれるが、慣れないのは僕一人。 道を歩いていて、ショーウインドウに自分を見つけられるのは一体いつになるのやら・・・ おまけです。 このめがねをかけて出かけた初カフェは、玉造にあるkotikazeさん。 ランチを食べに行くつもりがあまりの暑さにもうへろへろ。たまらず、“ほうじ茶”のかき氷をお願いしました。 これが美味かった。まさに大人の氷です。 ![]() 帰りに谷町6丁目の“赤い味コーヒー”さんで「夏の特選ブレンド」をがっつり買って、僕のめがね付き、初めてのお出かけは無事終わりました。 ![]() 天満界隈というと、テレビ局やラジオ局、デザイン事務所が集まるところで、多くのクリエーターが通う街である。 そんな天満のシンボル“天満の天神さん”のすぐ横に上方落語の「繁昌亭」がオープンした。 クリエーターの街と落語の殿堂。この二つのイマジネーションがミックスされて、コアな天満の魅力がさらに増幅したように思う。 この天満界隈から中崎町へと足を伸ばすのが僕の定番の散歩コースなのだけれど、最近その散歩の途中にとってもヤバイカフェを見つけてしまった。 ![]() “カツサンドとコーヒー”と書かれた看板にウインドウから見える女性客の居心地の良さそうな姿。”words cafe.”のロゴのどことなくポップな感じがとても気になっていた。 何度か前を通ったがそのつど満席で、3回ほどのスルーの後、ようやく店内にたどり着くことができた。 ![]() 一見して、居心地の良さが漂う。 居心地といっても、町家の“まったり”とか、“まどろみ”とかではなく、町場の社交場としての情報に満ちた、あの居心地感なのである。 ![]() 気になっていた女性客のテーブルは、金属製の大きな衣装トランクの上にガラスを置いたもので、車座にお茶を楽しめるようになっていた。 仲間を集めてわいわい話し込むには絶好の空間だと思った。 早速、テーブルに着いてコーヒーとお目当てのカツサンドを注文した。 ![]() コーヒーは、豆をひいてドリップするスタイル。さっぱりした中にコクがある喫茶店風の味わいが美味しかった。 カツサンドは3cmほどもある分厚いカツをソースに絡めて、トーストしたパンでサンドされて出てくる。肉は柔らかくてトーストとの相性もばっちり。 スパイシーな味わいはビールでぐぐっといくと絶対に美味い。量も丁度よくこれを目当てにやってくる常連客も多いと思う。 ![]() コーヒーを飲みながら、周囲に目をやるといろんなシーンが見えてくる。 壁に書かれた噺家(はなしか)さんのサイン。千社札もいくつか見えるが、ここでは粋なサインがふさわしい。イラストを添えたサインもあって、このあたりの勝負の為所は人気商売の噺家さんにとっても重要なのだろう。 その他にも落語の単行本や写真集、演劇関係のマニアックな書籍がいくつも並んでいて、ちょっとした「通」な気分に浸ることができる。 書棚からこの店が掲載された雑誌を取ってみた。 噺家さんが打ち合わせに使っている事などが書かれてあった。場所柄、噺家さんの姿を目にすることも少なくないのだそうだ。 ![]() それにしてもアートと落語が融合したカフェがこんなに居心地いいとは、またカフェの新しい楽しみを発見した気分である。 天満にこんなステキなカフェがあるなんて、大阪カフェも捨てたものじゃない。 ● words cafe./ ワーズカフェ 大阪市北区天神橋2-5-18 TEL 06-6353-1980 open:11:30〜22:30 close:日曜日 ![]() 梅雨も明けてないのに、この暑さ・・
うだります。 こんな時に飲みたい”ひんやり冷たい夏のドリンク”ベスト3のお話です。 まず第3位は、チッポグラフィアの水出しアイスコーヒー きりっと冷えた濃厚ボディのコーヒーは、火照った身体に染みわたります。 苦みが強いと思いきや、ほんのりした甘さを感じるのは、最高の豆を使っているからに違いありません。 ![]() 第2位は、・・・ううん、限りなく1位に近い、喫茶星霜のカフェ・フレッド・シェカラート!! ![]() 注文すると、エスプレッソコーヒーと氷がシェイカーでシャカシャカされて出てきます。 少しシロップが入っているところがミソ。 ひんやり冷たい苦みと甘みが疲れた体と脳をいやしてくれますよ。 短いストローでちゅるちゅると飲むのが最高に美味しい一杯です。 そしてこの夏、ダントツに美味しかったカフェドリンクは、フルーツショップhosokawaの夏限定スイカジュース!! ![]() うんまいですよ〜!美味すぎです!! グラスの縁に付いた塩をちょろっとナメながら、ごくごく飲むと、子供の頃の“おばあちゃんちのスイカ”が蘇るのですよ。 「ああ、なんて美味しいんだろう・・」って感心してしまいます。 こうなれば、ライバルはカブトムシだけですね。(笑) (下鴨神社に参拝の際には是非お試しください。)
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