GREENS Coffee Roaster
いま巷で噂のコーヒーショップへ行ってきました。
場所は、JR元町駅西側の高架下に連なるモトコー2番街。超ジャンクな店が狭い通りにうねうねしていて、暗めの照明と相まって、闇市のような雰囲気が漂っています。最近は制服姿の女子高生も目にするようになりましたが、以前は視線が固まるほどの怪しい雰囲気がありました。奥まったところに見える飲み屋の提灯や看板、旧い木箱の山はどれもフォトジェニックで、時間が静止したような、とっても素適な“場所(くうかん)”です。 「豆」と書いた看板を目印にいくと、GREENS Coffee Roasterはすぐに見つかりました。 外からはカフェという感じは無く、少々入りにくい雰囲気ですが、ドアを開けるとハロゲンライトがまばゆいラボのようなカッコいい焙煎室が目に入ります。カウンター厨房に並べられたぴかぴかのサイフォンやコーヒー豆のサンプルが“噂の店”の気分を高めてくれます。 この店のオーナー巌さんはバリスタ・コンテストのサイフォン部門で2度チャンプになった実力派のバリスタで、実家の喫茶店を閉め、一念発起でこの元町の高架下にコーヒーショップを開店したそうです。 「まるでラボのような・・・」と書きましたが、慎重にハンドピッキングされるコーヒーの豆は、まさに実験室の作業さながらです。 一人できたことを告げると、親切なスタッフに「どうぞ...」と2階へ案内されました。 2階のカフェスペースは、白い壁に屋根裏っぽいアールのついた窓際のデザインが、ちょっと異国な雰囲気を醸し出しています。狭い店内ですが、テーブルはしっかりした木製の大型のものが使われていて、椅子も大変すわり心地のよいものでした。 肝心のコーヒーですが、注文した『グリーンズブレンド』は苦味が強く、ぼくには少々後味がキツかったです。コーヒーミルクを入れると、まったりとコクがでて飲みやすくなったので、かなり深いローストの豆が使われているような気がしました。 この日は数時間前ににしむら珈琲でゼセッションのケーキセットを食べたばかりで少々喉が緩んでいて、こんな風に感じたのかもしれません。次回は体調を整えて、エスプレッソのダブルで再挑戦してみます。 とにもかくにも、神戸は老舗のコーヒー専門店が多いので、このくらいガツンとしたコーヒーの方がいいのかもしれませんね。 土曜日の夕方ということで、店内は満員。カップルから乙女の一人客まで客層はばらばらでしたが、ただのカフェ使いというよりは、コーヒー目当てのこだわりのある方ばかりのような気がしました。 カフェの不満は美味しいコーヒーが飲めないことでしたが、GREENS Coffee Roasterのようなコーヒーの専門店が、こんなにいい雰囲気で居心地がいいと、今までのカフェは何だったんだろうと思ってしまいます。 コーヒーの種類はもちろんのこと、ティラミスやホットサンドなど、サイドメニューも豊富なので、コーヒー初心者の方にも安心してオススメできるよい店だと思います。 お金を払って厨房におられた巌さんに声をかけると「コーヒーといえばドリップとおっしゃる方が多いですが、ぼくはサイフォンで育ったので、これしかわからないですね。(笑)」と謙虚な答えが返ってきました。あれこれ薀蓄を聞くより、ずっと信頼できますよね。 帰り際、オーナーから「いかがでした??」と聞かれて生返事しかできなかったのが残念ですが、次回はぜひ僕好みの一杯を見つけてみたいと思っています。 何事にも一途な店はよいものです。いろいろ試してみたいコーヒーがあるので、神戸にきたら当分はこの店にハマることにします。久しぶりに通える店を見つけた気分です。ウレシ~!
by browns_cafe
| 2007-05-27 19:58
| カフェ/喫茶店
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by browns_cafe
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