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鳴海珈琲研究所
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C.A.Pという「芸術と計画会議」の拠点が、北野町の旧神戸移住センターからポートターミナルのQ2サイトに移転したという話を聞いた。C.A.Pというのは文化活動を推進する非営利団体で、
神戸を拠点として社会とアートを繋ぐ様々な活動を行っている。以前、山本通りの古い病院のような建物で行われたCAP HOUSEの写真イベントに参加したことがある。

三宮からポートライナーで2駅。ポートターミナル駅で降りると壁面に大きく「Q2」と書かれた建物が見えた。ポートターミナルは大正時代に開港された神戸港の突堤の一つで、外国航路が接岸するための埠頭が整備され、今も中国行きの国際航路や九州方面へ定期フェリーがここから就航している。

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新しいスペース名である「STUDIO Q2」のブルーの小さなサインを目印に、ひと気のない港湾ビルを迷路のように歩いていくと、C.A.Pの事務所にたどり着いた。事務所は、昭和初期と思われる古い旧乗船場の建物の一角にあり、あたりにはひんやりとした石造りの階段や丸い窓から差し込む光によって、時を忘れたような雰囲気が漂っていた。


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目的の「鳴海珈琲研究所」は、事務所の横の広いフリースペースの奥に“研究室”を構えていた。
カウンターと紅い椅子だけのシンプルなカフェスペース。その奥に“所長”の鳴海さんと思しき人影が見えた。鳴海さんの本職は写真家で、フリーなアートスペースにはカフェが必要と提案した結果、自らがカフェをすることになってしまったらしい。
早速椅子に座って、坂本龍一風の髪型に優しげな面持ちの鳴海さんにオリジナルブレンドのコーヒーをお願いした。

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ミルで豆を挽きドリップで抽出をしている姿は、研究半ばといった感じで少々素人っぽい印象がした。しかし、「どうぞ」とカウンターに運ばれたコーヒーを一口飲んでその印象は一転。マイルドながら上あごにしっかりと味わいがまとわり付く感じでとっても美味しい。マイルドな感じは、キリマンジャロをベースにサントスあたりをブレンドしているのではないかと思う。

少しコーヒーを味わってから、鳴海さんに“研究の成果”を聞いてみた。珈琲研究の名のとおり、生豆の状態から、焙煎、ブレンドの状態を克明記録しているのだという。カウンターの上には焙煎した豆を入れた瓶が並べられていて、焙煎の日時などのデータが記されていた。


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本当のところ鳴海さんは珈琲に詳しいのか詳しくないのか・・・かなり微妙な感じなのだが、今までのどの珈琲マスターとも違う珈琲へのアプローチがぼくには興味深く、色々と珈琲の話をさせていただいた。要するに自己流で自分が美味しいと思える珈琲を研究しているのだと言うことに間違いはない。
師匠がいて技を習熟するといった珈琲専門店のやり方とは違って、一期一会の表現の楽しみが、鳴海珈琲研究所が創るコーヒーにはあるということだと思う。


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研究所の“社会実験”は土日がメイン。海の見える広いスペースでゆるゆると珈琲を楽しみにくるのは、もはやC.A.Pがつなげているアートイベントに参加している気分になる。海を眺めながら美味しいコーヒーを飲んでアートにつながると、ここに来るのがますます楽しくなってくる。




●鳴海珈琲研究所
 神戸市中央区新港町4-3 上屋Q2  TEL 078-959-7707
 open : 10:00~17:00(たぶん土日のみ)


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by browns_cafe | 2008-07-21 18:16 | カフェ/喫茶店 | Comments(5)
Commented by 東京人 at 2008-07-22 00:10 x
「移民センター」ですか! 凄く懐かしいです。子供の頃、移民センター横の、再度山に上がる急な坂の所でスケボーをして、よくしかられた記憶があります。今一瞬、その頃の光景が頭の中で蘇りました。このブログを拝見させていただくようになり、最近、なぜか地元に帰ってみたくなる事が多くなりました。ちゃありぃさんありがとうございます。また、神戸ネタよろしくお願いします。東京に来て15年。たまには、実家の方にも帰らないといけないですね。
Commented by ちゃありぃ at 2008-07-22 18:19 x
神戸移住センター(移住でした・・)は、2008年のブラジル移住100周年を機に、国立「海外日系人会館」として整備されるよう運動が推進されているそうです。ぼくは最初、この建物とブラジル移住の関係が全くピンときてなくて、てっきり学校か病院の古い建物とばかり思っていました。確かにあのあたりから急な坂になってますね。
≫ぜか地元に帰ってみたくなる・・・
そんな風に感じていただけて本当に光栄です。神戸も震災以降随分と変わってしまいましたが、やはり思い出深い場所に変わりありません。期待にお応えできるか自信はありませんが、こつこつ街を歩いてレポしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。では!
Commented by わた at 2008-07-25 19:21 x
この埠頭に写真を撮りに行ったことは何度かありますが、こんなところにもカフェがあるとわ!!
ちゃありぃさんすごいですね。
考えようによっちゃ、最高のロケーションですね。「山手のドルフィン」なんてどっか行っちゃいます。
Commented by ちゃありぃ at 2008-07-28 01:02 x
たぶん神戸の南端カフェでしょうね(笑)。鳴海さんはいい人だし、アート+珈琲+海のロケーションは他にないですよ。
ぼくもなぜこんなカフェに出会うか不思議でなりません。(笑)
Commented at 2008-08-19 16:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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