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by browns_cafe
| 2007-12-04 21:54
| カフェ/喫茶店
僕のCafé cameraとして、数々の昭和喫茶を撮影してきたFinePix4500がついに昇天した。京都府庁の旧館を撮影中にストラップがちぎれ、手を差し出す間もなくそのまま路上で息を引き取った。 このカメラは確か2000年の春に購入したもので、当時としては最高の423万画素、ASA200で撮影できるのが売りだった。 すっぽりと手に収まるアルミボディ。レンズの開閉がフラットで目立たないため、カフェの撮影では雰囲気を崩すことなく撮影することができた。 2003年の夏に横浜ラーメン博物館のフロアに落としたことがあり、そのときは電池室のカバーが閉まらなくなってしまったが、ガムテープで止めると何事もなかったように撮影することができた。その直後に撮影したのが、渋谷のライオンや神保町のエリカだっただけに何か想い出深いものがある。 BROWN’S CAFEを更新している頃、「カメラは何をお使いですか?」というメールがよく送られてきたが、その都度「カメラはフジのファインピクス4500!!いいですよ〜!!」と返信した記憶がある。 ホントにこのカメラはよく写る。 他のデジカメが派手な色彩でコントラストがきついにもかかわらず、4500は蛍光灯などの色味を完全に補正せず、グリーンやオレンジのかぶりをわずかに残す絶妙のホワイトバランスの設定がカフェのあのまどろんだ雰囲気にぴったり合っていた。 実は、このカメラでのカフェの撮影は前段の「Unir」が最後となった。デジカメがなくてはブログ更新は無理。後継機としての現行モデルはどれも素晴らしいに違いないし、うちにも相方の500万画素バージョンのFinePixがあるが、どうしてもこのオールドデジカメから離れることができない。 考えたあげく深夜のオークションでの落札を決意。5日のウォッチ期間を経て2日前の深夜、見事に超美品を落札することができた。元箱、アクセサリーが付いて、2100円!!!!何て安いんだろう...出品者も「引っ越しの荷物の中に・・・」みたいなコメントを付けていたし、それほど思い入れもなさそうな雰囲気だった。 今、ぼくの手元に7年前に新発売のFinePix4500がある。これでまたカフェ巡りを始めた頃のどきどきした気持ちが蘇る。 何てうれしいんだろう...わかります?この気持ち???! Hello !! FinePix4500 #
by browns_cafe
| 2007-11-23 13:03
| MONO話
いま一番気になっているコーヒーショップが長岡京市にあるUnir。カフェというよりは、スペシャルティコーヒーにこだわるcoffee roasterなのだけれど、今までのコーヒーショップで感じたことのないカッコよさがこの店にはあると思う。
場所は阪急長岡天神駅から車で5分ほどのところ。徒歩なら20分はかかる距離である。市役所前の広い通りを歩いて行くと、少し奥まった住宅地の一角に外観を赤く塗った外国のチョコレートショップのような店舗を発見した。写真を一枚撮りドアを開けるとさわやかなコーヒーの香りが広がった。 店内は狭いながら天井にはシャンデリアがつり下がり、ピンクの壁には大きな鏡が掲げられている。店奥にはPROBAT社製のりっぱなロースターを備えたガラス張りの焙煎室が見える。左手壁側は低いカウンターになっていて、その上に置かれた流線形の赤いエスプレッソマシーンはまるでこの店のためにデザインされたようなカッコ良さである。 カフェスペースに人気がないので少々不安になりながら、「コーヒーお願いできますか?」と声をかけてみると、この日はセール期間のため、カフェは営業していないとのこと。残念無念。仕方なく店の写真だけでも撮らせてくださいとお願いすると、エスプレッソならお出し出来ますがいかがですか?ということで憧れのUnirで“お一人様カフェ”が実現することとなった。 赤いエスプレッソマシーンはla marzoccoというメーカーのもので世界バリスタ選手権の公式マシーンにもなっているらしい。抽出されたエスプレッソはこぶりのデミタスカップで運ばれてきた。深く濃厚な色合で白いカップによく映える。 カウンター後ろの棚に並んでいるカップに目をやると、どれも北欧modernstyleのようで一点一点趣向が違う。コーヒー専門店と言えばオーソドックスなカップが頭にあるので、Unirのカップはとても新鮮な印象を受ける。 日本でもiittalaやarabiaのテーブルウエアが人気で北欧modernstyleの食器はコーヒーとの相性も抜群によく、これからのコーヒー専門店は北欧modenrstyleとマッチングさせると新たな顧客を開拓できるのではないかと思っている。とにかく本格コーヒーに北欧modernstyleのカップはぼくの中でかなり本気度が高い。 場所がらおいそれとは来れないが、次回はこの店がこだわるフレンチプレスのコーヒーを試してみたい。ぼくのカフェのイメージは以前見たヘルシンキの“かもめ食堂”から地球を半周してここ京都長岡京にやってきた。 ●Unir /ウニール 長岡京市長岡3-27-4 TEL075-956-0117 open 10:00~19:00 (café営業は金・土のみ *要確認) close水曜日 #
by browns_cafe
| 2007-11-18 17:37
| カフェ/喫茶店
堺の「ちく満」といえば、せいろ蕎麦で有名な老舗の蕎麦屋である。そのちく満から分かれて本家以上のせいろ蕎麦を出す店があるということを堺出身の同僚が教えてくれた。
同僚は以前にも「夢珈」を教えてくれたが、彼女がちょこっと口にする堺の情報は僕にとってとても魅力的に聞こえる。ちなみに、「そのお蕎麦屋さんのおすすめは?」と聞いたら、「私が好きなのは、“ホームランそば”...」とまたまた魅力的な返事が返ってきた。 生そば「よし井」は堺北警察署の南側にある“町の蕎麦屋さん”である。格子戸を開けると長いカウンターで厨房と客席が仕切られている。テーブル席はなし。湯がきたての蕎麦をすぐ前の客にだすシンプルなスタイルが好ましい。網代風の天井や古色がかった壽楽壁、短冊形の御品書が昭和の蕎麦屋を物語っている。 「昭和建築好きのKさんならきっとお好きだと思いますよ。」と彼女がいうとおり、子供の頃に祖父に連れて行ってもらった、あの懐かしい町のそば屋が蘇る。 ぼんやりと明るい厨房ではそばの茹で上がりを見計らうご主人の姿が見えた。蕎麦にこだわる職人気質がその後姿から伝わってくる。注文は笑顔が素敵な女将さんが聞いてくれる。職人肌のご主人と器量良しの女将さんでこの店は切り盛りされている。 せいろは、本家ちく満と同じく、一斤、一斤半、二斤とそばの分量で注文するようになっている。とりあえず、一斤半を注文。注文するとすぐに熱々のつゆが入った徳利と卵の入ったお椀がカウンターの上に置かれる。普通の盛り蕎麦と思ってうかつに持つと火傷するほど熱いので、徳利を持つための小さな布が添えられている。 お椀に熱々のつゆに注ぎ、葱、わさびを入れて、待つこと一分。目の前に湯気の立ち昇るせいろ蕎麦が運ばれてくる。 太めの蕎麦を、鰹出汁の効いたつゆに絡めて食べると何とも美味い。卵が入っているので、つるっとした感触が食欲をそそる。 後でわかった話だが、このせいろ蕎麦にご飯を一緒に注文するのがこの店の定番なのだそうだ。蕎麦にご飯?と妙な感じだが、カウンターには出汁をとったあとの鰹ぶしが鉢に盛られていて、それをご飯に振りかけて食べるのが人気らしい。 “蕎麦と卵入りのつゆ”、“ご飯に鰹ぶし”という食べ方は、庶民なら絶対“美味い”と断言できる取り合わせである。 堺の歴史と生活が感じられるこの店はかなりいい味を出していると思う。高級な蕎麦がもてはやされる時代なのだけれど、やっぱり庶民はこのくらいガッツり蕎麦を食べないと気がすまない。 ●生そば よし井 堺市堺区甲斐町西1丁目のあたり(堺北署下ル大小路西入ルすぐ) #
by browns_cafe
| 2007-11-15 21:53
| 美味しいもの/店
京都北白川に建つ白い立方体。printzがこの場所にできたのは、すいぶん前のことだと思う。元はギャラリーがメインの無機質な建物だったが、2003年か4年頃にefishの西堀さん がプロデュースして、アパーテルを併設したcomplex施設に生まれ変わった。 西堀さんはappleのデザイナーに抜擢されるほどの凄腕で、アパーテルの内装やファブリックはmina perhonenの皆川明氏を起用するといった懲りようである。 半地下になったカフェスペースには庭から明るい陽射しが差し込み、時間帯によって光の印象が微妙に変化する。CDと洋書を販売する屋内スペースでも飲食が可能で、写真集を眺めながらのカフェタイムが楽しめる。 土日ともなると滋賀や大阪ナンバーの車が目につく人気のカフェだが、朝食メニューや深夜メニューも充実していて、ちょっと違った京都を楽しむために、printzのアパーテルを利用するのはとてもよい選択だと思う。 天気のよい日には庭のテーブル席もオススメの一つ。夜の雰囲気も抜群にいい。西堀さんが手がけた北白川の白い立法体には、一日を通してアートに浸るためのアイデアがいっぱい詰まっている。 ●printz 京都市左京区田中高原町5 TEL075-712-3900 open 8:30 - 25:00 URL http://www.prinz.jp/index.html #
by browns_cafe
| 2007-11-10 15:05
| カフェ/喫茶店
|
by browns_cafe
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