words cafe.
天満界隈というと、テレビ局やラジオ局、デザイン事務所が集まるところで、多くのクリエーターが通う街である。 そんな天満のシンボル“天満の天神さん”のすぐ横に上方落語の「繁昌亭」がオープンした。 クリエーターの街と落語の殿堂。この二つのイマジネーションがミックスされて、コアな天満の魅力がさらに増幅したように思う。 この天満界隈から中崎町へと足を伸ばすのが僕の定番の散歩コースなのだけれど、最近その散歩の途中にとってもヤバイカフェを見つけてしまった。 “カツサンドとコーヒー”と書かれた看板にウインドウから見える女性客の居心地の良さそうな姿。”words cafe.”のロゴのどことなくポップな感じがとても気になっていた。 何度か前を通ったがそのつど満席で、3回ほどのスルーの後、ようやく店内にたどり着くことができた。 一見して、居心地の良さが漂う。 居心地といっても、町家の“まったり”とか、“まどろみ”とかではなく、町場の社交場としての情報に満ちた、あの居心地感なのである。 気になっていた女性客のテーブルは、金属製の大きな衣装トランクの上にガラスを置いたもので、車座にお茶を楽しめるようになっていた。 仲間を集めてわいわい話し込むには絶好の空間だと思った。 早速、テーブルに着いてコーヒーとお目当てのカツサンドを注文した。 コーヒーは、豆をひいてドリップするスタイル。さっぱりした中にコクがある喫茶店風の味わいが美味しかった。 カツサンドは3cmほどもある分厚いカツをソースに絡めて、トーストしたパンでサンドされて出てくる。肉は柔らかくてトーストとの相性もばっちり。 スパイシーな味わいはビールでぐぐっといくと絶対に美味い。量も丁度よくこれを目当てにやってくる常連客も多いと思う。 コーヒーを飲みながら、周囲に目をやるといろんなシーンが見えてくる。 壁に書かれた噺家(はなしか)さんのサイン。千社札もいくつか見えるが、ここでは粋なサインがふさわしい。イラストを添えたサインもあって、このあたりの勝負の為所は人気商売の噺家さんにとっても重要なのだろう。 その他にも落語の単行本や写真集、演劇関係のマニアックな書籍がいくつも並んでいて、ちょっとした「通」な気分に浸ることができる。 書棚からこの店が掲載された雑誌を取ってみた。 噺家さんが打ち合わせに使っている事などが書かれてあった。場所柄、噺家さんの姿を目にすることも少なくないのだそうだ。 それにしてもアートと落語が融合したカフェがこんなに居心地いいとは、またカフェの新しい楽しみを発見した気分である。 天満にこんなステキなカフェがあるなんて、大阪カフェも捨てたものじゃない。 ● words cafe./ ワーズカフェ 大阪市北区天神橋2-5-18 TEL 06-6353-1980 open:11:30〜22:30 close:日曜日
by browns_cafe
| 2009-07-18 21:29
| カフェ/喫茶店
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