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珍元
気になる店・・
街歩きをしていると、この“気になる店”が、より気になることが多い。
何を言いたいかというと、要するに街を歩けば、のども渇くし、お腹も空くし、普段より気になる店に足が向いてしまうということ。

かの池波正太郎さんは、「散歩の途中で、何か食べたくなって」と全国の街の名店を本にまとめられているが、プアマンズな散歩人としては、老舗の料理屋でちょっと一杯・・という訳にはいかず、もっぱら散歩の途中でお腹が空くと、喫茶店や街の食堂に向かうことになる。

そんな散歩の途中で出会った一軒の中華そば屋さんは、僕にとって忘れられない“気になる店”なのである。


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阪急大宮駅から南に下ったところにある「珍元」は、知る人ぞしる中華そばの名店で、伊丹十三監督の映画「タンポポ」のモデルになったことでも有名である。

大宮というと、餃子の王将の一号店が出来た土地柄でもあり、庶民派の名店が多い。
グレゴリ青山さんの「ナマの京都」でも、京都における王将の偉大なる存在が記されているが、京都には雅な文化とともに、庶民の文化が成熟している。


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紅い暖簾をくぐって中に入ると、L字型のカウンターのみの狭い店内。体をひねるだけで調理ができる無駄のない厨房には、大きな寸胴が据えられ、壁から突き出た煙突が“中華そば屋の年季”みたいなものを感じさせてくれる。

人の良さそうなオヤジさんによると、伊丹監督は、通りの反対側からしげしげと店を眺め、店に入ってきたと思ったら、自らが厨房に入って中華そば作りのイメージを何度も確認されていたのだそうだ。


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さっそく「中華そば(並)」を注文した。ぎとぎと油や大げさな湯切りもなく、オヤジさんのもくもくと中華そばを作る姿が何とも美しい。

肝心の中華そばは醤油だれのまったりしたスープにゆるめの麺がからんで美味い。盛々のネギもシンプルな中華そばを引き立てていると思った。

ごっくりスープを飲み干すと幸せな気分が込み上げてくる。
これで値段は控えめの450円。


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美味いんですよ。

老舗のカフェ良し、フレンチの名店良し、料亭の昼ご飯良し、の京都なのだけれど、プアマンズの街歩きにはやっぱり“街の中華そば屋”が欠かせない。気になる店なのである。



●珍元
  京都市中京区壬生相合町20  TEL075-801-9589
  open : 10:00~23:00
  close : 月曜日


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by browns_cafe | 2010-02-28 12:30 | 美味しいもの/店
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