人気ブログランキング | 話題のタグを見る



     ブログトップ
「東京の小さな喫茶店」
「東京の小さな喫茶店」_e0113246_19574355.jpg 喫茶店好きのぼくが一番影響を受けた本である。発刊は1994年の11月。都市周辺にエポックメイクなカフェが出来始めた頃である。

 著者の常盤新平氏は、ニューヨークを描いたエッセイで有名であるが、その感性は東京の喫茶店でも、コーヒーや器でなく、喫茶店を営む人々・街のぬくもりに向けられているのがすごい。
 喫茶店案内やコーヒー屋巡り本だと、本屋で立ち読みするだけで買うことはないが、この本は廃版になってからも、何となく手元に置きたくて、ネットや古本屋で見つけるたびに買ってしまい、気がついたら3冊も手に入れてしまった。

 久しぶりに本棚から出した保存用の一冊は色やけもなく美しく、そのシンプルな「東京の小さな喫茶店」というタイトルが何ともいとおしい感じがした。たかがエッセイとはいえ、人生の20分の1を喫茶店で過ごしているという常盤氏の文章を読んでいると、東京市井の小さな喫茶店で繰り広げられる、時のうつろいを共有しているかのような気分になってくる。

 本の帯には、東京山手線のイラストに、登場する喫茶店の名前がちりばめられている。
常盤氏がこの本の執筆にあたって、お気に入りの喫茶店をあれこれ思い描いたんだろうと想像するだけでどきどきしてくる。

 “よい喫茶店と出会うことは人生にとってすばらしいこと。” そんな気分に満ちた静かな小作品には、喫茶店とそこで出会った人々への常盤氏の思いがいっぱい詰まっている。
by browns_cafe | 2007-02-10 20:08 | 写真・アート・books
<< Good!モーニング ときどき・はちはち >>



  管理人ちゃありぃ
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31