喫茶遺産発掘レポ第3弾!
阪神出屋敷駅前の古い商店街のはずれで見つけた大衆喫茶遺産。
看板には大きく「コーヒ」と書かれている。昭和30年代、喫茶店で飲むコーヒーは庶民の高嶺の花だった。そんなコーヒーを誰でも楽しめるようにしたのが大衆喫茶であったと思う。
平成13年に閉店したが、どうしても中が見たくて、家主さんにお願いしてドアを開けていただいた。薄暗く雑然とした店内には、壁に設えた木のテーブルと縦書きのメニューが残っていた。
店のおばさんは恥ずかしいと笑っていたが、尼崎の昭和を刻んできたこの店をしっかりと記憶にとどめておきたいと思う。