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生そば よし井
堺の「ちく満」といえば、せいろ蕎麦で有名な老舗の蕎麦屋である。そのちく満から分かれて本家以上のせいろ蕎麦を出す店があるということを堺出身の同僚が教えてくれた。
同僚は以前にも「夢珈」を教えてくれたが、彼女がちょこっと口にする堺の情報は僕にとってとても魅力的に聞こえる。ちなみに、「そのお蕎麦屋さんのおすすめは?」と聞いたら、「私が好きなのは、“ホームランそば”...」とまたまた魅力的な返事が返ってきた。

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生そば「よし井」は堺北警察署の南側にある“町の蕎麦屋さん”である。格子戸を開けると長いカウンターで厨房と客席が仕切られている。テーブル席はなし。湯がきたての蕎麦をすぐ前の客にだすシンプルなスタイルが好ましい。網代風の天井や古色がかった壽楽壁、短冊形の御品書が昭和の蕎麦屋を物語っている。

「昭和建築好きのKさんならきっとお好きだと思いますよ。」と彼女がいうとおり、子供の頃に祖父に連れて行ってもらった、あの懐かしい町のそば屋が蘇る。

ぼんやりと明るい厨房ではそばの茹で上がりを見計らうご主人の姿が見えた。蕎麦にこだわる職人気質がその後姿から伝わってくる。注文は笑顔が素敵な女将さんが聞いてくれる。職人肌のご主人と器量良しの女将さんでこの店は切り盛りされている。

せいろは、本家ちく満と同じく、一斤、一斤半、二斤とそばの分量で注文するようになっている。とりあえず、一斤半を注文。注文するとすぐに熱々のつゆが入った徳利と卵の入ったお椀がカウンターの上に置かれる。普通の盛り蕎麦と思ってうかつに持つと火傷するほど熱いので、徳利を持つための小さな布が添えられている。
お椀に熱々のつゆに注ぎ、葱、わさびを入れて、待つこと一分。目の前に湯気の立ち昇るせいろ蕎麦が運ばれてくる。

生そば よし井_e0113246_21492538.jpg

太めの蕎麦を、鰹出汁の効いたつゆに絡めて食べると何とも美味い。卵が入っているので、つるっとした感触が食欲をそそる。

後でわかった話だが、このせいろ蕎麦にご飯を一緒に注文するのがこの店の定番なのだそうだ。蕎麦にご飯?と妙な感じだが、カウンターには出汁をとったあとの鰹ぶしが鉢に盛られていて、それをご飯に振りかけて食べるのが人気らしい。 “蕎麦と卵入りのつゆ”、“ご飯に鰹ぶし”という食べ方は、庶民なら絶対“美味い”と断言できる取り合わせである。

堺の歴史と生活が感じられるこの店はかなりいい味を出していると思う。高級な蕎麦がもてはやされる時代なのだけれど、やっぱり庶民はこのくらいガッツり蕎麦を食べないと気がすまない。


●生そば よし井 
  堺市堺区甲斐町西1丁目のあたり(堺北署下ル大小路西入ルすぐ)


生そば よし井_e0113246_21471142.jpg

by browns_cafe | 2007-11-15 21:53 | 美味しいもの/店
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