Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA チッポグラフィア
コーヒーショップの重要なテイストの一つに音楽があると思う。コーヒーの主産国が南米で、そこで流れるボサノバは、まさにコーヒーを美味しく飲むために生まれたブラジルのコーヒー音楽に違いない。
女性ヴォーカリストが口ずさむように歌うムーンリヴァーを聞きながら飲む、香り高いコーヒーは最高に美味しかった。あちこちのコーヒーショップを巡っているが、行く度にぼくの中のカフェ・ランキングが入れ替わっていく。 阪急豊中駅からちょっと離れた場所にあるチッポグラフィアは、ぼくの予想を裏切るほど新鮮でシンプルで、とっても居心地のいいコーヒーショップだった。 阪急豊中駅から歩いて10分ほど。古い商店街を抜けると道がいくつもに分かれて、ゆるやかな坂の続く住宅地へと変わる。豊中稲荷神社を左手に少し行くとカフェらしき三階建ての建物を発見した。表がガラス張りになっていて自分の姿が映り込むのを避けながら、そしらぬふりをして中を覗くとレモンイエローに塗られた大きな焙煎機が見えた。 店内は、天井が低く、奥に長い日本家屋のスタイル。白く塗られた壁にセンスのいいインテリアがよく映える。奥がカフェスペースになっていて、ショップ部分から続く長いカウンターで仕切られている。 カウンターの奥には、L'ESPRESSO "QUELLO BUONO" SI BEVE SOLO AL BARと誇らしげに書かれたエスプレッソマシーンが置かれていて、まるで映画のワンシーンのようなカッコよさである。 フロアにはテーブルが3脚、カウンターに椅子が5脚のミニマムなカフェスぺーズだが、無駄なモノがないので、とてもリラックスした気分になる。壁一面にはジャズやボッサのCDがびっちりと並び、さながらジャズ喫茶のコレクションのよう。JBL4312Bのスピーカーからは、音量を絞ったゆるいボサノバが流れていて、脳の中にα波が流れまくる。 メニューもオーナーのこだわりか「ボコタで朝食を」「ふわふわ雲のカプチーノ」「水彩画のミルクコーヒー」などのコメントが書かれていた。 とりあえず、今日のオススメから”イルガチェフのモカ“を注文した。 少しするとドリップしたサーバーでコーヒーが運ばれてきた。テーブルに人工芝のような緑色の大きなコースターとこれまたおおぶりのカップが並べられ、なみなみとコーヒーが注がれていく。脇にはソルトピーナッツが添えられてセット完了。早速、一口コーヒーを口に含むと、甘いモカの香りが広がった。 スペシャルティコーヒーに使われるALESSIのカップはマグのような大きさで、ブレンドコーヒーにはブラジル国旗の入ったこちらもおおぶりのカップが用意される。 帰り際、大きなコーヒーカップの理由を聞いたら「コーヒーはいっぱい飲みたいじゃないですか!」とオーナーから満面の笑みでそう返ってきた。 コーヒー好き、音楽好きの友人宅に招かれたような気分で、何とも後味がいい。 ちなみにTIOPOGRAFIAとはポルトガル語でタイポグラフィーのことのこと。ブラジルを愛し、音楽を愛するオーナーの美味しいコーヒーを楽しみたいという思いがこのカフェにはいっぱい詰まっている。 現在、オススメ度No.1 サイコーです。(笑) ●Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA 豊中市本町6-7-7 TEL:06-6849-6688 open :am11:00- pm7:00 close :monday
by browns_cafe
| 2007-12-09 11:52
| カフェ/喫茶店
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