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HIROFUMI FUJITA COFFEE / ヒロフミフジタコーヒー


散歩が楽しい街の条件に美味しいコーヒーが飲めるカフェは欠かせない。

ぼくみたいに観光地や繁華街が苦手な人間は、どうも散歩というものに思い入れやこだわりを込めたがる習性があるようだ。

玉造界隈はそんな僕の思い入れが一杯つまった貴重な街の一つになっている。



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HIROFUMI FUJITA COFFEEがあるのは、長堀通りから細い坂道を上がったところ。
前が車の通れない狭い路ゆえ、わざわざ行かないと通りすがりでこの店に出会うのは難しいかもしれない。


全面をガラス張りにして、洒落たイニシャルのロゴが目を引く。
店内は倉庫を改装したような雰囲気で凝った内装ではない。

ステンレスの焙煎機とコーヒー豆を売るショーケース、腰高の長いカウンターなど、コーヒーを提供し楽しむための最低限度の設えがイマドキなのかと思う。


カウンターのマスターに目配せして、壁際のテーブルについた。


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テーブルからは、ガラス越しに向かいの植栽がまるで併設された植物園のように美しい。

ごく普通の植栽なのに、路が狭く全面がガラスになっているので、偶然の光や影でいろいろな表情を楽しむことが出来る。

「こんな店、他にないよな・・」と、僕は“その小さな風景”がすっかり気に入ってしまった。


用意されるコーヒーはブレンド3種類と自家焙煎のスペシャルティコーヒー。
値段はどれも470円で、二杯目からは170円で別の豆を選ぶこともできる。


せっかく玉造まで来たのだからとブレンドから「玉造ブレンド」を注文した。


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カウンターの奥では、マスターが挽きたての豆をドリップする姿が見える。仕上げに香りを確認しテイスティングまでされて、ようやく僕のコーヒーが出来上がった。

運ばれてきたコーヒーは褐色の美しい色をしていた。

隣りには、お茶請けにと、抹茶を練りこんだ黒糖が添えられてあった。


さっそくお茶請けをひとかけ口に含んで飲んでみた。

えっ、 ぬるくてゆるい・・


でも誤解のないように。ぬるくてゆるいは僕にとって決して否定的な言葉ではない。

巷のコーヒーがコントラストの強いデジタルカメラの写真だとすると、ここのコーヒーはモノクローム写真のように階調の豊かさを感じさせるコーヒーだと思った。

コーヒーの風味が喉の奥にふわんと残る。



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梅田や天王寺でひと息つきたい時にわざわざこの店に足を運ぶことがある。
それぐらい居心地がいい。

HIROFUMI FUJITA COFFEEは僕の散歩のイメージにぴったりのコーヒーショップだった。


それにしても ぬるくてゆるい・・・(笑)







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# by browns_cafe | 2015-03-01 13:23 | カフェ/喫茶店
ぎんざ 力
ぎんざ 力_e0113246_21282610.jpg



大阪人の僕の好物の一つに「かんとだき (関東煮)」がある。

味のしみたじゃがいもやちくわなどは子どもの頃のご馳走だった。
そのおかずにもなりおやつにもなる「かんとだき」は、子供のころの密かなNO.1グルメだった。

僕の祖母は乾物屋の長女で、そのせいか煮炊き物がバツグンに上手かった。
家族が多かったこともあり、冬場には祖母の作った「かんとだき」がたびたび食卓に登場した。
出汁の取り方や味付けはすべて目分量なのによく煮込まれた大根や牛すじなどは本当に美味しかった。


大人になって、いつの頃からか「かんとだき」を「おでん」と呼ぶようになった。
大阪弁をしゃべっていた自分が社会に出て標準語を意識し始めるように「かんとだき」を「おでん」と言うようになったのだと思う。


話が変わるが、たまに老舗居酒屋の煮物を食べて「これなら家で作れるよね。」という人がいるが、僕は違うと思う。

うちの祖母の煮物はクックパッドも絶対かなわないし、料理人が最高の食材で作った「おでん」と出汁加減を見ながら日々具材と向き合っているおでん屋の「おでん」とは全く別物だと思っている。(最高の食材で作ったおでんは美味しいに違いないけど・・)

ぎんざ力はそんな別物のお店だった。


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華やかな銀座5丁目にひっそりと忍ぶ渋い昭和のたたずまい。

小さく「力」と染め抜いた暖簾をくぐって店内に入ると、L字型のカウンターの真ん中でおでんを調理する大将の姿が見えた。
鍋には美味しそうなネタがきれいに並んで湯気をあげていた。

7時前にもかかわらずほぼ満席の店内。予約しておいた奥のカウンターについた。

「お飲み物を伺いましょうか・・」

「熱燗をください。一合で」

本当は「ビールと大根と牛すじ、カラシ大盛りで!」と言いたいところだが、ここは銀座のおでんやさん。焦ってはいけない。日本酒とお通しでじっとおでんを我慢する。


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一品料理をいくつかとお銚子が2、3本空いたところで、いよいよおでんの注文の瞬間がやってきた。

「・・大根と、それとちくわを下さい。」


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藍色のきれいな皿で出てきた大根は上品な淡い色合いで、出汁も皿が透ける透明なものだった。

美味い。
相方も同様にうなづいている。

色は薄いのに味はしっかりついているので、大将に「出汁は関西風ですね・・」と尋ねてみた。

「以前、大阪の割烹にいましたので・・」

長年、和食の世界で腕をふるってこられたらしい。そういえば、名物になっている牛すじ肉の味噌煮込みも関西風に「土手焼き」と書いてある。


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出汁を一口飲んでみた。
おでんは煮物だけれど、こちらの出汁は飲めるぐらいの絶妙の味加減になっていた。

どうやら、出汁を継ぎ足し継ぎ足しのスタイルではなく、日本料理のようにしっかり出汁をとって、おでんに仕上げられているらしい。
この出汁にネタの旨味が煮染み出て、何ともいえない美味しさなのである。

ネタの種類も豊富で、定番のひろうすや蛸串のほか、東京ならではのはんぺんやちくわぶ、トマトなども用意されている。

ぼくのおススメは〆にぴったりの「もち岩海苔」。
焼いた餅にたっぷりの出汁と岩海苔がかけてありこれが本当に美味い。

おでんの出汁の粋を越えて、まさに和風スープの味わいに後をひくこと後をひくこと・・・


おでんの前におでんなし、おでんの後にもおでんなし


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# by browns_cafe | 2015-02-24 22:08 | 美味しいもの/店
金沢のピクルス
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「金沢の・・」という何とも魅力的なネーミングのピクルスを見つけた。
瓶に張られたラベルもセンスいいし、詰められた野菜もいい表情をしている。

偶然通りかかった雑貨屋さんに並んでいたピクルスなのだけれど、人目ぼれというか出会い頭というか、あれよあれよと引かれるようにミックスとカリフラワーを購入してしまった。

さっそく家に帰り、お皿に盛ってみた。
白い器に色とりどりのピクルスがめっちゃいい感じ。

一個つまんで口に含んでみる。
ピクルスにしてはやや薄味の甘めの味付けで、野菜のこりこりした感じもいいし、雑味が無いのでサラダ感覚で食べることができる。

カリフラワーはカレーパウダーが隠し味になっていて、こちらは白ワインに良いそう。
まさに「これを探してました。」という感じの味わいで、すっかりファンになってしまった。


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最近気がつくと身体にいいものばかりを食べているような気がする。
納豆、ヨーグルト、キノコにブルーベリーとトマトジュース・・

先日もイタリアンのお店で「お肌きれいですね。」と言われて、真っ赤になったことがあるが、やっぱり身体に良いものを食べると全身が浄化されるのかもしれない。

輸入もののがっつりした感じはないけど、ラベルも可愛いしこれならちょっとしたプレゼントにもぴったりだと思う。

ほんまに美味しいです。
女性の方、お肌つるつるになります。
男性の方、ホワイトデーにオススメです。(笑)


追伸
金沢市内を中心に販売されているようですが、僕はあべのHOOPのSALONで買いました。中川政七商店や神楽坂の「まかないこすめ」でも取り扱っているそうです。あしからず・・・



# by browns_cafe | 2015-02-17 23:10 | 美味しいもの/店
深夜食堂
普段ほとんど映画を観ないのだけれど、たまにふと観たくなることがある。

雨の日曜日、何気にネットを検索しているとシネマサイトの「深夜食堂」というタイトルに目が留まった。

深夜食堂」・・

そういえば去年の大みそかにシブい食堂を舞台にした小林薫さんがマスターを演じるオムニバスチックな番組を見た記憶がある。

調べてみると、「ビッグコミックオリジナル」の人気漫画をドラマ化したもので、“伝説の深夜ドラマ”としてすでに第三部まで放映されていることがわかった。


映画の方も「卵焼き」「ナポリタン」「とろろご飯」「カレーライス」「路地裏」と散歩好き+昭和好き+シブい店好きには避けて通れないキーワードがテーマになっていた。


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深夜食堂」は買い物客で賑わうショッピングモールに併設されたシネコンの一番小さなスクリーンで上演されていた。


大みそかに観たあの路地横の「めしや」の暖簾がスクリーンに映し出される。

この「深夜食堂」、セットとはいえ、かなりの出来栄えで、観ているうちにどんどんリアリティが増してくる。

最近、シブい居酒屋が気になっている自分としては、スクリーンの映像にくぎ付けになってしまった。

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映画は、訳ありのいろんな色の毛糸をひとつ一つ編んでいくようなストーリーでつながっていく。

特に食堂を手伝う“みちる”とマスターのやり取りが、自分の心情とも重なって深く心に染み入る。



この映画の重要なアイテムになっている料理も見逃せない。

ジュッ・・と音を立てて手際良く巻かれる卵焼きがとても印象的。
シンプルな卵焼きを見ていたら子供のころ母親に作ってもらった卵焼きが脳裏に浮かんできた。

思わず “卵焼き” が自分の中の昭和そのものだったことに気がついた。



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まったりして、ほろりとして、くすっとして、観終わってこんなにゆるく和める映画は本当に久しぶりのような気がする。

深夜食堂」は心温まるとても後味のよい映画だった。


たまに映画を観るのもいいかもしれない。

雨の日曜日もたまには悪くない。







# by browns_cafe | 2015-02-09 20:04 | 写真・アート・books
みつばちの小倉アイス

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最近、老舗の居酒屋が気になって仕方がない。

日本酒のみ、ご飯ものはなく、旨い肴が数種という、老舗居酒屋の潔さがカッコ良く思えてならない。

相方は日本酒党で、店の良し悪しを燗付けで見分けことが出来る素晴らしい才能を持っていて、その才能に対する僕の憧れもあるのかもしれない。


週末東京に行くことになり、以前から気になっていた湯島の「シンスケ」という大正14年創業の老舗居酒屋へ出かけた。

元々酒屋だったということもあり、日本酒は秋田の「両関」のみ。

本醸造と純米酒の2種類あって、冬場は樽酒も用意される。


さっそく「本醸造」をぬる燗で注文した。

テーブルに運ばれてきたぬる燗は絶妙の付け加減で、相方も満足しているのがひと目でわかる。

よき昭和の佇まいの店内で、ねぎぬたと〆さばを肴に絶品の時間が過ぎていく。


酔いもいい感じにまわってきたので、店を出て湯島界隈をふらふらと散歩した。

東京の下町は大阪とはまた違った雰囲気があって、地名の由来なんかをちょこっと頭に入れておくととても楽しめる。


辺りは上野につづく昭和の雰囲気が残る歓楽街。

何となく口寂しいと思いながら春日通りを南に向かって歩いていると『小倉アイス発祥の店・創業100周年 』と書いた看板に目が留まった。

店の名前は「みつばち


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冷たくて甘いアイスの感覚が口元をよぎり、うつろな目でショーウインドウを眺めていると、まんまる顔の店員さんと目が会った。

「・・・小倉アイス、一個ください。」

東京の下町には芋甚の「アイスもなか」や北千住かどやの「みたらし団子」など、避けては通れない街角スイーツがたくさんある。

竹のザルで渡された小倉アイスは、これぞ“日本スイーツ”のいい顔をしていた。


さっそく一口食べてみた。 これが、・・うっ!、美味い!!!

とにかく、もなかの皮がさくさくでぱりんぱりん。

アイスも乳製品のこってり感が全く無く瑞々しささえ感じる。

上質の小倉をシャーベットにしたと言えばわかりやすいかもしれない。


さすがに左党の相方もこの美味さには参ったようで、二人で感激してしまった。


上野界隈へ行かれる方は是非。

ホンマに美味しいです。

こんなに美味しい「小倉アイス」は生まれて初めて食べました。


みつばち 本店

 東京都文京区湯島3-38-10 ハニービル 1F TEL 03-3831-3083

 http://www.mitsubachi-co.com/



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# by browns_cafe | 2015-01-31 09:11 | 美味しいもの/店



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